令和4年7月28日木曜日
邦楽調査掛は「邦楽ノ調査及保存」を規約第一条に掲げ、東京音楽学校内に1907年(明治40年)に設立されました。今日に残る成果には恵まれませんでしたが、洋楽と邦楽の力関係と摩擦、保存(採譜と録音)の理念と実践、調査(歴史年表、地方芸能)の内容、伝統の定義と成果の公共化(演奏会、楽譜と年表本の出版、貴重図書展示会)など多くの点で、その活動は興味深いものです。
しかし多彩な方面で伝統の定義作りに関わった邦楽調査掛は、保存や継承については発想や実践には至らず、関東大震災後消えていきました。
この機関の挫折を大雑把に振り返りながら、伝統、古典、保存、調査、邦楽、国楽などの日本伝統音楽研究センターに必須の基礎用語について考え直したいと思います。
細川 周平(京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター所長)
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本ページからも下記よりご覧いただけます。
2022年7月28日(木曜日)午後2時40分~午後4時10分
京都市立芸術大学
ライブ配信動画は、後日編集したうえで、インターネット上に公開することを予定しております。詳細については、当センターのホームページのお知らせを御覧ください。
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公開:2022年07月12日
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